個人アフィリエイターだけではなく企業のWeb担当者も、一度は目にしたことがある状況かもしれません。
Googleからの手動ペナルティ
一度Googleからペナルティ警告を受けると、その間は検索結果の順位が著しく落ちるだけではなく、場合によっては検索結果に全く表示されないということもあり得ます。
・・・でもやり方が分からない!
そんなあなたに送る、Googleペナルティ解除の流れと原因をお伝えします。
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[ti label=”STEP1″ title=”被リンクを収集&リスト化”]対象サイトの被リンクを集めます。[/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”被リンクのチェック”]ここが一番骨が折れますが、全て目視で洗い出し怪しい被リンクに印をつけます。[/ti]
[ti label=”STEP3″ title=”リンク元サイトの運営者へ削除依頼”]サイト運営者に連絡をして削除してもらいます。[/ti]
[ti label=”STEP4″ title=”リンクの否認申請”]削除してもらえなかったリンクに関して、否認申請をします。[/ti]
[ti label=”STEP5″ title=”対応状況をまとめる”]チェックした被リンクリストを用意[/ti]
[ti label=”STEP6″ title=”再審査リクエストの送信”]Googleに対して、二度とルール違反をしないことを誓うと同時に、「どういった経緯でその原因を作ったのか」を説明します。[/ti]
[ti label=”STEP7″ title=”審査結果待ち”]解除されればクリア!
審査に落ちたら、STEP1からやり直しです。[/ti]
[/ptimeline]
手動ペナルティを解消するためには、Googleに対して『反省してます!ごめんなさい!再発防止に努めます!』という姿勢が超重要です。
早く解決方法を知りたい人は、ここからジャンプしましょう!
Googleペナルティは罪が重い『手動』タイプ
Googleペナルティとは
Googleが定めている『品質に関するガイドライン』を準拠していない、もしくは、違反しているWebサイトに対してGoogleが課すペナルティ(警告)のことを指します。
ざっくり言ってしまえば、Google警察が交通ルールを守らないWebサイトに対して違反キップを渡すようなものです。
その違反切符(Googleペナルティ)には、『自動』と『手動』が存在します。
『手動』は、Google社員によって実際に目視でチェックされたルール違反のWebサイトです。
なんで手動で見ているの?
検索エンジンが登場して以来、何とかして、自分のサイトを不正な手法で上位に掲載しようとする人たちが後を絶ちません。これは、検索を行うユーザーにとっても、違反をしていないウェブサイトにとっても望ましいことではありません。無関係な結果が上位に掲載されることで、関連性の高い良質なウェブサイトが見つかりにくくなってしまうからです。
その結果が、サーチコンソール上で通告されます。
※Webサイトが正常の場合の例です。
ちなみに、自動の場合は特に警告の知らせはありません。
自動ペナルティは、Googleクローラーが巡回する際にあらかじめ決められた検知ルールに基づいて引っかかったWebサイトです。
繰り返しますが、手動ペナルティはGoogle社員が、自動ペナルティで検知できないコソコソとやっているWebサイトを目視で見ているので相当目をつけられています。
そして、手動ペナルティにはいくつかの例がありますが、主な違反例は下記です。
- サイトからの不自然なリンク
- サイトへの不自然なリンク
- 悪質なスパム
- 価値のない質の低いコンテンツ
- ハッキングされたサイト
- ユーザー生成スパム
- スパム行為のある無料ホスト
- スパム行為のある構造化マークアップ
- クローキング、不正なリダイレクト
- クローキングされた画像
多くの手動ペナルティに陥った企業サイトを見てきました。
そのなかで、9割の確率で手動ペナルティになってしまのは被リンクが原因です。
- 悪質な被リンク①(SEO会社によって対策していた被リンク)
- 悪質な被リンク②(悪意ある被リンク)
- アフィリエイトサイトからのリンク
まずは、被リンクを確認してみましょう!
ステップ1:被リンクを収集&リスト化
サーチコンソール及び、その他有料のリンク取得ツールを複数駆使し、まずは可能な限りリンクを集めます。
全てのリンクを目視チェックし、問題のあるリンクと問題のないリンクの分類を行います。
- サーチコンソール(無料)
- Ahrefs(有料)
- SEM rush(有料)
- Majestic SEO(有料)
- MOZ(有料)
大事なことは、『可能な限り』というところです。
概ね、サーチコンソールだけでのデータだけでも構いませんが、Googleのデータも完璧ではないことが多いです。できる限り集められる被リンクデータは集めるようにしましょう。
サーチコンソールから被リンクデータを取得する方法
誰もが無料で被リンクを入手できる方法は、サーチコンソールからデータを落としてくることです。
さっそくサーチコンソールへアクセスをして、『リンク』タブをクリックした後に画面右上に表示される『外部リンクをエクスポート』という箇所をクリックします。
その後、『最新のリンク』をクリック。
あとは、CSVもしくはスプレッドシートにて被リンク情報を取得します。
その後、縦にずらぁーーーーーっとリストにしましょう。
エクセルでもスプレッドシートでも管理できれば何でも良いです。
もし複数人で作業するのなら、スプレッドシートのほうが楽ですね!
ステップ2:【重要】被リンクのチェック
リストにしたリンクをひとつずつ自分で見て怪しいと思う被リンクに印をつけていきます。
目視で。
・・・
・・・
・・・
もう一度重要なので言いますね。
目視で被リンクを確認してください。
被リンク数が多ければ多いほど時間がかかりますが、どんな被リンクが原因で手動ペナルティを受けているかは不明です。怪しい!と思う被リンクやアンカーテキストがあればすぐにチェックしてください。
印をつけたリンクのアンカーテキストや連絡先を事前にメモをしておくと後々楽になります!
はい。
ここで気になるのは、
ということだと思います。
- SEO会社によって貼られた不自然なリンク
- nofollowがついていないアフィリエイトサイトからの被リンク
これらは、基本的にNGだと思ってください。
手動ペナルティになりやすいリンク例:不自然なアンカーテキスト
アンカーテキストが「化粧品 通販」となっているサイトからの被リンクや、「脱毛」といったアンカーテキストの被リンクは、手動ペナルティになるリスクが高いです。
200●年あたりに流行った手法ですが、今となっては危険以外の何物でもありません。
その時代に悪質なSEO会社が作った悪の産物が被リンクとして残ってしまっていることがあります。
もしくは、解約した過去のSEO会社の被リンクが実は残ったままだった!なんてこともあります。
確実に潰しておきたい被リンクの一つです。
手動ペナルティになりやすいリンク例:nofollowがついていないアフィリエイトリンク
アフィリエイトリンクも手動ペナルティの対象になりやすいです。
正しくは、nofollowがついていないアフィリエイトリンクは、手動ペナルティの対象になりやすいです。
アフィリエイトの仕組みを考えれば、Googleが提言している『ペイド(有料)リンクはNGですよ』と言っていることに反することが理解できます。
アフィリエイトのざっくりな仕組みはこうです。
成約したらお金払うからさっ!(キリッ)
この『成約したらお金払うからさっ』っていうところがミソです。
つまり、アフィリエイトリンクを貼ってもらうこと自体が全てペイド(有料)リンクとなり得ます。
nofollowがついていないと、被リンクとしての力が発揮するので、あなたのサイトにアフィリエイトリンクを貼ってくれるアフィリエイターがいればいるほど危険度は高まります。
大手のASPのアフィリエイトリンクは概ねnofollowが入っていることが多いですが、過去貼られたままのアフィリエイトリンクやアフィリエイターが意図せずnofollowが付与されていないリンクを設定することも稀にあります。
アフィリエイトで集客している場合は、nofollowを追加してもらうように打診してみましょう。
nofollowに関するGoogleのガイドライン
ガイドラインに違反するリンクについては、そのサイトのウェブマスターに連絡して、リンクを削除するか、rel =” nofollow” またはより具体的な属性を追加するなどして、PageRank の転送を止めるように依頼してください。
ちなみに、同じ仕組みで言えば「PR」とかで広告枠として被リンクを提供されている場合も危険ですね。
だって広告(お金を払って場所借りして被リンクを貼ってもらう行為)なんですから。
ステップ3:リンク元サイトの運営者へ削除依頼
被リンクの目視チェックが終わったら、ステップ2で印をつけたサイトの運営者に連絡をします。
※連絡先が不明なサイトはココでは無視して構いません。
基本的には、お問い合わせページからの連絡で構わないです。
送る文章例
ご担当者 様
突然のご連絡失礼します。
私、●●サイトを運営(担当)している▼▼と申します。
この度、ご連絡差し上げたのは、貴サイトからの被リンクによって当サイトがGoogleから警告を受けている可能性が判明しました。
大変お手数ですが、●●.com/AAAに記載している当サイトへのリンクを削除していただくか、アンカーテキストを□□から■■へ変更していただくことは可能でしょうか。
不明点がございましたら、ご返信いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
▼▼
こんな感じで送ってみましょう。
健全にサイト運営している人であれば、返信くれたり対応してくれます。
サイトの運営者に連絡をしてから1~2週間後に、再度チェックしましょう。
もし、対応してくれないようであれば次のステップに進みます。
繋がりもない人に連絡して変更してください!と急に言うことになるので、丁寧に接しないと最悪ですし好きに計らってリンクを貼ってくれている可能性が高いので大変失礼なお願いになります。
なぜこんな面倒なことをするのか
冒頭でも言いましたが、
手動ペナルティを解消するためには、Googleに対して『反省してます!ごめんなさい!再発防止に努めます!』という姿勢が重要です。
連絡した内容や反省の熱意が伝わらないと、Googleも許してはくれません。
これは、後述する再審査リクエスト文にも当てはまります。
ステップ4:リンクの否認申請
『対応してくれなかったURL』や『連絡先が不明でどうすることもできないサイト(やURL)』は、否認申請するしかありません。
リンクを削除できない場合は、自分のウェブサイトへのリンクを否認する必要があります。
否認申請のガイドライン
テキストファイルで構わないので、下記のように用意しましょう!
否認ファイル例(テキストファイル)
# 否認するページ 2 件
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html
# 否認するドメイン
domain:shadyseo.com
エクセルやスプレッドシートの場合は、印をつけたリンクをフィルタにしてコピペすれば一瞬で終わります!
もし、同一ドメイン内のURLが多い(全ページのサイドバーにリンクがついている等の)場合は、ドメイン全体で否認しましょう。
ドメイン全体を否認する場合は、
domain:否認したいドメイン
でOKです。
ステップ5:対応状況をまとめる
今までの一連の流れをまとめた内容をリストに追記していきます。
この対応結果をもとに、次のステップである『再審査リクエスト』と合わせてGoogleに提出します。
ステップ6:Googleに対して再審査リクエストを行います。
ここまできたら、あとはもう少しです!
頑張りましょう。
再審査リクエストとは
再審査リクエストとは、手動による対策やセキュリティの問題についての通知に記載されている問題を解決した後に、Google にサイトの審査を依頼するリクエストです。
用意した内容と、(わかる範囲で)被リンクが貼られた経緯を包み隠さず伝えるとともに、反省文と再発防止策も合わせて明記します。これが再審査リクエストの概要です。
手動ペナルティと呼ばれるくらいなので、再審査リクエスト文を読むのもGoogleの中の人です。あなたがどういった素性の人かは到底知っているはずがありません。
なので・・・
『再審査リクエスト文に記載している内容』と『対応した行動』だけでしかGoogleは判断できません。
※会社で言えば、問題を起こした後に書く『顛末書』と『再発防止のために取る行動』と同じです。
再審査リクエスト文に書かなければいけない(であろう)諸項目はこんな感じ。
- SEO会社に貼られた被リンクなら、いつから契約していてどういう経緯で被リンクを貼ったのか
※可能なら被リンクの存在を知っていたかどうかも記載すべき - アフィリエイトリンクなら、なぜnofollwにしてくれという注意喚起を怠ったのか
- Googleガイドラインに違反している行為と認識があったかどうか
- 今回のことを受けて取った行動
- 再発防止策
- めっちゃ反省してますという言葉(や姿勢)
①を事細かに話したり、事情を素直に正直に記載すれば、ほぼ再審査リクエストは通ります。
ちなみに、手動ペナルティを3回も4回も繰り返し受けているWebサイトは再審査リクエストが中々通りません。
なぜか?
だって、反省してないじゃんよぉぉぉぉ!!
毎回、反省しますって言っておきながら手動ペナルティの対象になっちゃってるじゃんよぉぉぉ!!!
です。
それ以外ありません。
刑務所に入った人が『反省してます!改心します!』って言っておきながら、また似たような形で捕まったら誰でも
という心情になりますから(笑)
そのため、反省文はしっかりと再発防止策を明記してその内容を実行しましょう!
Googleからの結果待ち
再審査リクエスト文を送ったら、あとはGoogleの審査を待つだけです。
早い時は2日程度で回答が来ることもあれば、14日くらい経っても回答が来ないこともあります。
まさに、神のみぞ知る状態。
再審査リクエストが承認されると、サーチコンソール上から警告が消えます。
再審査リクエストが承認されても承認されなくても、Googleから返信が届くことがほとんどです。
ほとんどとしたのは、何も音沙汰もなく手動ペナルティが解除されていたり、否認されていたりすることがあります(笑)
という気持ちになりますが、Googleが判断する結果を受けるしかありません。
再審査リクエストが承認されなかった場合は、再度リンクチェックに戻ります。
ちなみに、何で再審査リクエストが通らなかったかは教えてくれません。
まさに神。
そして、新たに判明した被リンクに対応するか、再審査リクエスト文を書き直すしか手法はありません。
頑張りましょう。。。
繰り返しますが、再犯してる場合は手動ペナルティ解除まで時間がかかります。
※過去に携わった案件では、10ヵ月経っても再審査リクエストが通りませんでした。
まとめ
Googleから手動ペナルティが来ている場合は、誠心誠意を持って謝罪することが重要です。
そして、反省文と再発防止策、再審査リクエストを送信するまでに行ったことをGoogleに伝わるようにしなければいけません。
手動ペナルティを受けてしまった時は、慌てるかもしれませんが落ち着いて対処しましょう。