SEO対策とリスティング広告は、どちらも集客をメインとした手法ですね。
そして何時まで経っても変わらない戦いがある。
SEO vs リスティング広告
SNSが台頭しているからSNS広告も人気はあるけど、SEO vs リスティング広告のどちらが費用対効果が良いかという論争はいつまでも終わらない。
- クリック先のページが訪れたユーザーの心に響く内容じゃないと無意味
- SEOとリスティング、どちらかが不向きという業界がある
- SEOはダメ、リスティングはダメではなく両方の特性を意識する
- 費用対効果ではなくアプローチするユーザーを意識する
SEOに不向きなケース(業界)とリスティング広告の残念なパターンも簡単に紹介しながら、見落としがちな点を考察していくね。
SEOとリスティングの集客力と費用
- SEOは中長期
- リスティングは短中期
これはほぼ間違っていないと思います。
ただアクセスを集める手法というカテゴリーに入ると、企業によっては『予算』をかけなきゃいけないから、『早めに効果を出すにはどちらが良いのか』という視点に陥りがち。
簡単にまとめると以下のような形になります。
手法 | 費用 | 即効性 | 集客力 | 継続性 |
---|---|---|---|---|
SEO対策 | 低 | △ | ◯ | 上位表示すれば続く |
リスティング | 高 | ◯ | △ | 費用を出し続ければ続く |
ブロガーの方からすると、リスティング広告は正直関係ないかもしれませんね(笑)
SEOが不向きなケースとサイトの特徴
どんな業界であっても、上位表示をしてアクセスを稼ぎたいという人が多いはず。
これはブロガーであっても同じですよ・・・ね?
※自己満日記だったら別か(笑)
でも悲しいことにSEOで上位表示しても残念な結果となる業界・サイトには特徴があるようなんです。
SEOが不向きなケース
1. ECサイトだが、狙いたいキーワードで上位サイトがコラム(まとめ)サイト
Googleは検索キーワードに対して大多数の人が満足してくれるだろう回答を検索結果に表示しているじゃないですか。
「腰痛 薬」で上位表示したいと思っていても実は検索結果にECサイトは一つもありません。
これは「腰痛 薬」で検索した人は薬の通販サイトを求めているのではなく、『「薬で腰痛は治るのかを知りたがっているとGoogleが認知している」ことからお悩み解決コラムが多く出現』と推測できます。
もし「腰痛 薬」というキーワードでECサイトを上位表示したい場合は、上位表示しているサイトと同等以上のコンテンツを作成すれば願いは叶う可能性も少しは高くなるでしょう。
ただそこまでいくのには相当時間がかかりますし、そのキーワードが商品購入に繋がるかどうかはコンテンツの内容次第となります。
2. 上位サイトがポータルサイトで埋め尽くされている
旅行業界はまさに顕著ですよ(苦笑)
「草津温泉 旅館」で検索した結果は、1ページ目の全てが楽天トラベルやじゃらんネットといった予約サイトです。
このキーワードで、旅館の公式ホームページや草津温泉に関する旅行情報サイトが食い込むのは至難の技です。
ロングテールに的を絞るか、違う集客経路を検討したほうがアクセス増に繋がりそうです。
これは、ユーザーの立場で見ればすぐわかると思うんですけどね、流れ的に(笑)
旅行に行きたいから宿を探そう!
↓
楽天トラベルやじゃらんネットで、どんな宿があるかとりあえず探す(ポータルサイトから探す)
↓
気になる宿を見つけたら、宿名をダイレクト検索してホームページを見つける(ポータルサイトから直接Webサイトへ)
↓
予約はプランによってお得感があるほうを選ぶ
・・・これ以外にあります??笑
大多数の人が楽天トラベルやじゃらんネットいったポータルサイトを既に知っていて、かつ、そこから始まる業界の場合はGoogleが検索結果を変えない限りはビックキーワードでの上位表示は厳しいです。
予約サイト内の広告に費用をかけたほうが集客に繋がるし、予約サイトからの流入を考えるのであればホームページの見た目や予約のしやすさ、他館との違いを訴求するほうが良いでしょう。
3. 検索数が圧倒的に少ない業界
目安は月間検索数1,500以下、BtoBで超超超ニッチな業界に関しては上位表示をしても集客に繋がるかは微妙なところです。
企業名といった指名ワードからの流入が多い業界は、通常のSEO対策を行っても厳しいでしょう。
BtoBで、かつ、目的が「お問い合わせ」や「資料請求」だった場合はサイト内のディレクトリやページ遷移といったサイト構造を考えなければ上位表示しても目的には到達しないことが多いのです。
とはいえ上位表示していてマイナスになることはないので、ビックキーワードの順位ではなく検索流入キーワード数を増やすことまで踏まえたSEO対策を行うのであれば良いですね!
4. そもそもネットで検索しない業界
もうね、これはWebの世界から隔離されている業界がたま〜に存在しちゃうらしいんですよ。
業界で独特の集客経路があるパティーン。
クロス屋さんとかの職人さんが多い業界は比較的Webに頼らなくても集客できちゃってる。
これは知人のクロス屋さんに直接聞いた話で、マジでWebを使わなくて集客できる(らしい)
どうやってんの?ってなるじゃないですか・・・。
リアル口コミ
「あ〜その案件だったら●●さんが良いよ」とか「これじゃ回らないから▲▲さんに依頼かけよう」、「代わりに空いている人いない?」みたいなアナログ方式の集客です。
もはや一番良い集客経路ですよね、信頼が信頼を呼んで勝手に向こうから問い合わせが来るんですから!
しかも経費は電話代とFAXくらい(笑)
ヘルプに駆けつけた営業先で評判が良ければ、また依頼が来るという何ともうれしい悲鳴。
世の中Webの世界が普通だけど、その常識が通用しない業界もあるので予約の流れや申し込みまでの流れから月間検索数を調べてから対策を行うかどうかを検討したほうが良いです。
SEOが不向きなWebサイト
「何の特性もないコーポレートサイト」は上位表示しにくい
ココで言う「何の特性もないコーポレートサイト」とは「以下5項目だけ」のサイト。
- HOME
- 当社のウリ的なページ
- 会社概要
- 採用情報
- 社員のブログ
グローバルナビゲーションこの5項目のみで構成されていたり、近しい状態だと中々厳しいんじゃないですかね。汗
当社のウリはページのコンテンツ次第ではあるけど社員のブログとか誰も求めていない(気がする)。
リスティング広告でユーザーを誘導したその先
リスティング広告についても軽く触れておくわね。
即効性、かつ、コンバージョンに近いユーザーを追っていくのであればリスティング広告がオススメでしょう。
検索したキーワードを選定して表示することが可能なので、潜在意識は非常に高いユーザーだからです。
予算があればSEOより圧倒的に効果は見込めるはず(笑)
リスティング広告の盲点
リスティング広告のクリック先がWebサイトのTOPだったり、何の変哲もない商品ページだったりしてない??
広告を出稿して表示できた!で終わりじゃないんです!
けっこうな企業やサイトが陥りがちなんだけど、リスティング広告先のページが専用LPじゃないパターン。
リスティング広告をクリックする人は、その商材やサービスを欲しがっている(検討している)人だから、『欲しいかも』と思わせるような訴求力が最も重要なの。
これはSEOも同じことが言えること!
ページを表示できたとしてもクリック先のページが訪れたユーザーの心に響く内容じゃないと無意味
リスティング広告でユーザーを本当に集客したいのであれば、リスティング広告で流入してくるユーザー用のLPを別に用意することをオススメします。
ユーザーに訴えかける専用LPをしっかりと用意しないと、『リスティング広告は効果がイマイチだった』と勘違いすることになっちゃう。
リスティング広告は表示することがゴールではなく、ユーザーを目標まで誘導する体制を整えることが味噌醤油です。
まとめ
今までの流れをザザっとおさらい。
クリック先のページが訪れたユーザーの心に響く内容ではない
- 狙いたいキーワードで上表示しているコンテンツページより同等以上のページが存在しない
- SEO対策に向かないケース(業界)がある
- 月間検索数1,500以下は厳しい(可能性がある)
- Webの流れに沿わない業界がある
- リスティング広告先のページが専用LPじゃない
- 準備をしっかりとしてないのに効果が出ないと諦める
SEOで言えば上位表示、リスティング広告で言えば入札後の表示をしたとしても、その先に用意しているページがユーザーの心に響かなければ機会損失になっちゃうよってこと。