SEO内部対策に必要な項目ってどれくらいあるのかを箇条書きにしてみました。
正直なところ、基本的には自社や個人で行えるレベルが多く、わざわざSEO業者や制作会社に依頼しなくても解決できる点が多いんです。
1. ドメインが危険かどうかを調べる
ここのサイトでドメインが危険かどうかを調べることができるわよ
2. robots.txtの有無
検索窓で下記のようにチェック
https://test.com/robots.txt
※「test.com」を自分のサイトに変えよう
robots.txtはGoogleのようなロボットがサイト巡回するための最初の案内図のようなものね
Wordpressを運用している人は、デフォルトだと下記のようになっているはず。
User-agent: * Disallow: /wp-admin/ Allow: /wp-admin/admin-ajax.php
ここに3で出てくるsitemap.xmlを書き足していない人が多いので、そちらも合わせて確認しておきましょう。
User-agent: * Disallow: /wp-admin/ Allow: /wp-admin/admin-ajax.php Sitemap: https://test.com/sitemap.xml
- Disallowはクロール(アクセス)してほしくないディレクトリやページ
- Allowはクロール(アクセス)してほしいディレクトリやページ
- Sitemapはクロールして欲しいsitemap.xmlのパスを記載
設定方法は、クロールしてほしいファイル、クロールしてほしくないファイルを記述して「robots.txt」という名前でサーバー内のTOPディレクトリにアップロード!
3. sitemap.xmlの有無(有ればURLは最新?)
検索窓で下記のようにチェック
https://test.com/sitemap.xml
※「test.com」を自分のサイトに変えよう
1つ前のrobots.txtと合わせて確認してほしいことがsitemap.xmlね。
User-agent: * Disallow: /wp-admin/ Allow: /wp-admin/admin-ajax.php Sitemap: http://test.com/sitemap.xml
これはGoogleにクロール(アクセス)してほしいURLを予め並べておくことでインデックスさせるスピードを早めてくれる。
robots.txtが信号機で、sitemap.xmlはサイト内の地図といったところ。
4. URLの正規化-①(wwwの有無)
TOPのURLがwwwの有無で表示されるかを調べる
アクセスした時にwwwのあり・なしでサイトが表示されるかを見て欲しいわ
もし、wwwがあるURL、wwwがないURLのどちらでも表示されてしまっていたら・・・重複の可能性が高いです。
そうならないためにcanonicalタグや.htaccessで正規化してあげよう!
5. URLの正規化-②(/index.html or /index.phpの有無)
https://test.com/index.html
もしくは
https://test.com/index.php
※「test.com」を自分のサイトに変えよう
wwwの有無が統一されてても、抜けているのがTOPのURLにindex.htmlやindex.phpを付けるとアクセスできてしまうケース。
これも重複として見なされてしまうから確認してみよう。
ちなみに/index.htmlや/index.phpに関してはTOPページだけでなく下層ページでも必ず確認しておきましょう。
6. URLの正規化-③(wwwと/index.html or /index.phpの組み合わせ)
▼ 調べ方 ▼
4と5の組み合わせを確認してみる
www有無とindex.html(index.php)有無の組み合わせも忘れずにね!
4と5のどちらかを確認してもダメだから両方確認するようにしよう。
やるなら徹底的に・・・ですね。
7. titleの重複
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
通称カエル(もしくはスパイダー)で簡単にtitleの重複は調べられるのよ
canonicalタグを活用していない場合、全ページのタイトルは別々に設定すべきとされています。
Screaming Frog SEO Spiderを使えば、重複しているものだけをエクセルやCSVで抽出できるから各ページのURLを確認して修正することができるよ!
ECサイトの場合はページ数が多くてやばそうだけど、頑張るしかない(苦笑)
ちなみにタイトルは30文字前後に収めると良いとされている。
これはPCとスマホの異なる画面での表示数に違いはあるものの、どちらにも対応できるように30文字以内が良いとされています。
8. descriptionの重複
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
検索順位を決めるアルゴリズム指標には入っていないけどクリック率に影響するから侮れません。
基本的には、1ページ毎の内容は異なるはずだから要約となるdescriptionも個別に設定すべき。
空欄であってもGoogleが自動的に判断して表示はしてくれるけど、とりあえず感が強いからキチンと設定することをオススメします。
ちなみに120文字以内の設定が理想とされている。
9. canonicalの設定は適切かどうか
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
canonicalをどのURLに向けて設定しているかもScreaming Frog SEO Spiderで調べることができてしまう。
「internal」→「html」に設定をしたら「Export」を押すだけでエクセルやCSVで抽出できます。
URLの内容がcanonicalを設定しているページと合っているかどうかを確認してみよう!
10. imgのalt設定がされているかどうか
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
画像の意味を示すalt設定がしっかりされているか、不備がないかも調べることができるわ
リンクが発生する画像に関しては特にaltの設定は重要だから、抜け漏れがないようにしよう。
ここで注意したいのが単純にaltを設定するのではなく、次ページの説明をキーワードを含めたものにすると効果的と言われている。
リンクが発生しない場合は、画像の意味をもたせてあげることも忘れずに!
ただし、全く意味のない装飾画像に関してはalt=“”と空白にすることが望ましいとされています。
11. 不要なパラメーターがされていないか
Google Search Consoleで調べる
問題が発生していたり、ページの内容を統一したい場合はGoogle Search Consoleから修正を行いましょう!
ECサイトやphpファイルを使って自動的にページが生成される場合は多いから当てはまる人は確認してみてね。
12. ステータスコードは正しく設定されているかどうか
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
リダイレクトさせている場合は、リダイレクト先のURLやステータスコードが正しいものかを確認する必要があるわ
↑はScreaming Frog SEO Spiderで調べた結果。
注意したいのは301や302、404になっているページ。
どのページからどのページへリンクが貼られているかは、すぐ分かるようになってるよ。
これによってリンクURLを簡単に変更できるし、ステータスコードがちゃ〜んと202(正常)になるように対策もできるね!
13. モバイルフレンドリーかどうか(MFI対策)
リンクにあるモバイルフレンドリーテストページから調べると、こんな感じになる。
簡単に調べることができるけど打ち込んだURLしか調べることができないのがネック。
サイト全体がモバイルフレンドリー化しているかどうかはGoogle Search Consoleを見ることが一番早い!
異常がある場合は、ここに注意喚起してくれるページが表示されるから内容に応じて対処してみよう。
14. 画像だけのページや不自然なページがインデックスされていないか
検索窓に下記を入力
site: test.com
※「test.com」を自分のサイトに変えよう
site:で検索した結果である程度低品質なページを調べることができるのよね
具体的な調べ方はこの記事を参考にしてね!
低品質なページの見つけ方は気になる人は多いうえに、意外と知らない人が多い検索方法です。
知っている人は、スルーで(笑)
15. 1ページに1テーマで構成されているか
目視で調べる
もうこれは目視しかないわね
ただ、どんな単語で構成されているかを知るツールはあるから参考にしてみるのも良いわよ!
16. 隠しテキストが存在しているかどうか
CSSにtext-indent: -9999px;といった項目があるか調べる
PCで「Ctrl + A」or「command + A」で背景色に隠れた文字が浮かぶかどうか調べる
隠しテキストはスパム扱いを受ける可能性があるから注意したいところね。
良く画像の下にテキストを用意しているのに、表示範囲外に飛ばす施策として使われることが多いけど、Googleは宜しくないとしている。
text-indent:-9999px; font-size: 0;
こんな項目があったら訂正することを勧めるよ!
17. サイト内外で重複ページやコンテンツがあるかどうか
影武者(有料)やひょうせつチェッカー(無料)で調べる
重複コンテンツがあるとGoogleからの評価が分散してしまう恐れがあるから重複比率を下げることを勧めるわよ!
剽窃チェッカー:レポートなどの文がコピペかどうかチェックします
これらを使うとサイト内外で重複コンテンツがどういったものなのかを教えてくれるよ!
お金に余裕があれば有料ツールを使っても良いよね。
18. 不自然なアンカーテキストになっていないか
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
キーワード単体ではなくリンク先ページの説明になっていることが理想ね
言い換えると検索エンジンで検索しそうな単語の組み合わせを狙ったキーワードはダメ。
間違っても「通販 化粧品」のような不自然すぎるアンカーテキストにしてはNGです。
一昔前では検索キーワードの完全一致型のリンクが強力であり、実際に上位表示されていたんだけど今では八百長感だと判断されてしまう。
実際に不自然なアンカーテキストはペナルティの対象にもなりやすいから絶対に止めましょう。
19. 見出しタグの数字に抜け番がないか
拡張機能の「Web Developer」で調べる
見出しタグの数字に抜け漏れがあるかってどうやって調べんだい?って思っている人には絶対見て欲しいツール
上位に上がっているサイトは見出しタグが綺麗に構成されていること傾向にあるから、見ておいてマイナスはないはず。
見出しタグの数字飛ばしがあるサイトが上位に来ている場合があるから、綺麗に揃えたからといって必ず上位表示するものでもない。
ただ基礎的なことはしっかりしておいた方が良いよねってこと。
20. ぱんくずリストが設定されているか
・目視で調べる
パンくずリストは内部リンク効果とユーザーにとっても優しい配慮なのよ
パンくずリストは、現在見ているページがTOPから見てどの場所に位置しているかを教えてくれるもの。
画像の例は、「内部対策」というカテゴリー内にある「【5分で読める】SEO会社の動画セミナーをまとめてみたよ!」という場所にいることを教えてくれるという意味になる。
階層が深くなればなるほど、パンくずリストは便利なものだと実感するはず。
ちなみにリンクが発生するから内部リングとしても有効なうえ、Googleが辿りやすくなるからまだ設置していない人は設置することをオススメします。
21. 常時SSL設定されているか
Screaming Frog SEO Spiderで調べる
URL一覧に一つでもhttp://~が含まれていたら大問題なのよ
httpsにしたつもりでもアンカーURLに1つでもhttpがあるとGoogleはリンクを辿ってしまう。
.htaccessで制御していなかった場合は、httpsとhttpの2つのURLを辿ることになります。
つまりは重複扱いになっちゃうから大変なんだね。
ちなみに画像へのリンクパスがhttpになっていても意味がないからマジで気をつけたほうが良いよ!!
+α(調べたほうが後々良い項目)
■グローバルメニューの有無(有はメインコラム外に設定してあるか)
■トップページから3クリックで全ページに移動できるかどうか
■上位サイトと比較してタイトル内に含まれるキーワードの順番
■上位サイトと比較してインデックスされているページ数
■狙ったキーワードで上位表示されるサイトの構成との比較
■正しいディレクトリ構造になっているかどうか
まとめ
- SEOのテクニカル的な内部対策は、わざわざSEO業者や制作会社に依頼しなくても施策できる点が多い
- テクニカル的な対策を行ってもマイナスがゼロにしかならない
- プラスとなる評価はやっぱりコンテンツ(中身)が重要
SEO内部対策を行っても、コンテンツ(中身)がしっかりしていていないと意味がないってことは肝に命じたほうが良いです。
誰もが通る大通り前に店舗を構えてみたものの、肝心な商品が数個しか置いていない状態と同じ。
最後になっちゃったけど、マイナスをゼロに、ゼロをプラスにするというSEOセミナー動画をまとめた記事もあるから気になる人はどうぞ。
1時間20分ある動画が5分で読めるようにまとめてますヨ